スポーツ報知大阪版 20081221000

http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/gossip/cinema/news/20081201-OHO1T00290.htm

 

 地震と台風に直撃された大規模な災害現場を舞台に、生還劇と救出劇を双方向から圧倒的なスケールで描いた「252 生存者あり」が6日に公開される。主演の伊藤英明が、崩落した地下鉄構内に閉じこめられた元ハイパーレスキュー隊員を、内野聖陽が地上から救出捜索活動を行うハイパーレスキュー隊長で、伊藤の兄を演じる。それぞれの立場を軸に繰り広げられる人間ドラマと、大迫力の映像に息をのむ。(角田 史生)

 

地下鉄の構内に閉じこめられる 未曽有の惨事が東京を襲う。震度5強の直下型地震から数日後、史上最大規模の巨大台風が牙をむく。大粒の雹(ひょう)が凶器となって降り注ぎ、記録的高潮は人も車も街路樹も、ビルさえ押し流し、なだれ込む。

 

 会社員の篠原祐司(伊藤英明)は、銀座で落ち合うはずの妻・由美(桜井幸子)からの電話に驚がくし、地下鉄新橋駅へ急ぐ。逃げまどう人の混乱の中、耳の聞こえない7歳の娘のしおり(大森絢音)がはぐれてしまったのだ。直後、地下鉄構内を襲う大量の鉄砲水に、大勢の人がなすすべもなく流されていく。悲鳴も怒号もかき消える災難を描く実寸大オープンセットでの映像は、あまりの迫力に声も出ない。新橋駅は崩落した。

 

 地下に取り残されたのは、ようやく娘を見つけた祐司と、研修医の重村(山田孝之)、中小企業社長の藤井(木村祐一)に韓国人ホステスのスミン(MINJI)。出口はなく、絶望と焦燥感に衝突する。元ハイパーレスキュー隊(東京消防庁消防救助機動部隊の通称)の祐司は、生還するため行動を開始した。

 

 地上では、祐司の兄でハイパーレスキュー隊長の静馬(内野聖陽)が、副隊長(山本太郎)ら隊員を率いて懸命の捜索活動を続けていたが、2次災害の危険性から打ち切りに。救助できるかもしれない命を見捨てる? 泣き崩れる由美の言葉に葛藤(かっとう)し、過去の苦い記憶も静馬を責める。自分が閉じこめられたら? 誰かの救助を願う立場なら? そう考えさせられる緊迫感だ。

 

 レスキュー隊の俳優陣は実際の訓練を受け、技術だけでなく精神面でも多くを学んだ。「助けたくても助けられない状況に遭遇し、心に傷を持ちながら必死に頑張ってらっしゃる」と役に投影した内野。伊藤も「レスキューマンは人を救ってこそ存在意義があるって価値観の方が多い。そんな方へのエールも届いたらと思って作った」と尊敬の念を語る。

 

 伊藤が海上保安官を主演した「海猿」シリーズのファンなら、この作品も見逃せないはず。原作漫画「海猿」の小森陽一氏が「LIMIT OF LOVE 海猿」(06年)の撮影現場に、伊藤のために持って行ったプロットが今作の基なのだ。それは、04年新潟中越地震での2歳男児救出劇を描いた漫画「出場!ハイパーレスキュー隊」の取材で、小森氏が隊長らから聞いた「252」の実話をベースにしていた。「252」とはハイパーレスキューの通話コードで要救助者、つまり生存者ありを意味する。熱い思いが宿ったこの数字が、劇中でも効果的に使われている。

 

 ◆監督 水田伸生。梅田ブルク7ほかで6日公開。133分。

 

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