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『252-生存者あり-』伊藤英明&内野聖陽インタビュー

http://eiganavi.gyao.jp/news/2008/12/post-f5f7.html

 

“東京は危険です!”

 

出席者:伊藤英明&内野聖陽

 

 

大災害に見舞われた東京を舞台に、被災者たちと救出活動にあたるハイパーレスキューの姿を描いたスペクタクル巨編『252-生存者あり-』。

 

日本映画市場空前のスケールで描かれた大スペクタクルの中で、人の固い絆が綴られる。

 

単なるパニック映画ではなく、熱い人間ドラマとなった本作。新橋駅の地下に閉じ込められた元ハイパーレスキューの篠原祐司を演じた伊藤英明、かつて任務中に仲間を失ったトラウマを抱えるハイパーレスキュー隊長で、祐司の兄、静馬役の内野聖陽。ドラマを引き締めたお二人にお話を伺いました。

 

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超大作ですが、映画完成のご感想は?

 

■伊藤英明(以下、伊藤):「まだ客観的に見ることは出来ないのですが、シナリオ作りから始まって、ここまで大掛かりな作品が遂に完成しました。まるで夢みたいです。早くお客さんに見て頂きたいですし、反応が楽しみです」

 

■内野聖陽(以下、内野):「完成した作品は、台本を読んだ時に感じたスケール感以上でした。僕たち俳優は撮影の全部を見ている訳ではないので、東京の新橋で起こる大惨事をイメージし難かったのですが、CG技術も相まって物凄い迫力でした。かなり問題作になっていると思いました」 

 

 

 

 

 

それぞれ演じた役柄をどう捉えましたか?

 

■伊藤:「僕が演じた篠原祐司は、今は一般人ですが元ハイパーレスキューという設定だったので、他の人たちよりも危険の察知の能力があって、対応が迅速でなくてはなりません。そこで実際のハイパーレスキューの方に話を伺って、動き方や対応の仕方を教わりました」

 

■内野:「ハイパーレスキューのことを全く知りませんでした。演じた篠原静馬は隊長だったので、現場でどのようなことをやって、どんな指示を隊員たちに出すのか勉強しました。もちろん肉体トレーニングもしました。ハイパーレスキューの方は、命がけで活動しているので、それがお客さんに伝わるように心がけました。あと、唯一の肉親である弟の祐司を助けたくても助けられず、静馬は葛藤します。物静かだけど、内に何かを秘めているキャラクターになるよう注意しました」

 

 

実際に隊員の方と触れ合い、学び、訓練してみて感じたハイパーレスキューの仕事の凄さは?

 

■内野:「隊員にとって、安易な現場はないんです。頭脳と連携が必要ですし、エキスパートじゃないと出来ない仕事だと感じました」

 

■伊藤:「救えれば良いのですが、救えなかった場合、“自分のやり方が間違っていたのでは?”という葛藤が生まれます。肉体的に強いのは勿論のこと、精神的にも強靭でないと務まらない仕事だと思います。映画を通してですが、常に困難な戦いに挑んでいるハイパーレスキューの方と接することが出来たのは、良い人生経験になりました」

 

 

かなり撮影はハードだったのではないでしょうか?

 

■伊藤:「ハードはハードでしたけど、どの現場でも大変なのは変わりありません。今回はセットもリアルなうえ、大掛かりな撮影だったので、シーンごとに緊張感を持って挑みました。ですから充実感や達成感を、撮影の度に味わうことが出来ました。毎日楽しくて、ワクワクしていました」

 

■内野:「巨大台風が襲ってくる訳ですから、大型扇風機に水を含めて猛烈な風を送ります。横殴りの暴風雨が、それこそ突き刺さるように飛んでくるので、演技しているというよりも、その過酷な状況に耐えているという感じでした。とにかく気合が必要な現場でしたね」 

 

 

 

 

 

 

怪我とかはありませんでしたか?

 

■内野:「伊藤君も生傷が絶えなかったようですが、私も青痣とか作りながらやっていました。あと、エキストラの方も大変だったと思いますよ。水に押し流されるシーンとか、本当に大量の水を浴びせられていましたから。何トンだっけ?」

 

■伊藤:「何トンでしたっけ?ドラム缶5本分の水を一気に流していましたね」

 

■内野:「とにかく物凄い量の水を人もろとも流していたんで、命張っているなぁと思いましたね」

 

■伊藤:「台本に書いてある以上の現場だったので、ハイパーレスキューの方たちに、その場で対処法を教えてもらったりしました。現場で役を作ったという感じがしました」

 

■内野:「現場には常にハイパーレスキューの方が、監修として立ち会って下さったので、シーンごとに対処法を事細かに聞きました」

 

 

本当に災害に見舞われたら、今回の仕事が役立つかもしれませんね

 

■伊藤:「確かに撮影はドキュメンタリーチックな部分はありましたから、上手く対処出来れば良いですね」

 

 

本作に出演して、災害に対する意識は変わりましたか?

 

■内野:「都市型災害は絵空事ではない時代です。特に東京が危険な都市であることは明らかですから、この映画はフィクションですけど、もしかしたら似たような事が起こる可能性は十分にあると思います。もしもの場合のワーストケースを考えるようになり、防災グッズを揃えました」

 

■伊藤:「東京はどこにいても危ないと思います。東京は怖いという意識を持つようになりました。建物に入ったら避難経路を探したり、非常口の位置を確認したりしています」

 

 

共演シーンはそれ程多くなかったですが、お互いここは凄いなぁーと思うところはどこですか?

 

■内野:「伊藤君はムードメイカーで、待ち時間とかいつも現場を盛り上げていましたね。緊迫した撮影現場だったので、待ち時間ぐらいは緊張をほぐさないとかえって危険なんです。待っている間はゆる~くお喋りして、本番になったらアドレナリン出しまくって真剣に撮影に挑む。伊藤君のお陰で、メリハリのある現場になりました」

 

■伊藤:「内野さんは過酷な現場を経験されているので、現場を引っ張っているなぁと感じました。あと、役に対して真剣に向き合っていて、アイディアも豊富です。すごく良い刺激になりましたね」

 

■内野:「隊長は隊員たちの命の安全を確認しながら、人命救助にあたらなければならないという最大命題があります。冷静な判断が求められ、その瞬間の佇まいとかは、セリフだけでは表現しきれません。ですから、他の隊員役の役者さんたちにも、常に緊張感を持って欲しいと思ったので、その辺は意識して振舞っていました」

 

 

人間ドラマの部分では何を感じられましたか?

 

■伊藤:「絆ですね。隊員同士、親子、兄弟、生存者同士の絆。本作の最大のテーマだと思います」

 

■内野:「大災害の中、諦めずに勇気を持って生きていく人の姿が描かれていて、大切な人への思いが感じ取れる作品になっていると思います。単なる災害スペクタクル映画ではなく、“もしもあなたが災害に巻き込まれたらどうしますか?”という投げかけもしている作品です。是非ご覧になって頂きたいです」

 

スタイリング/櫻井賢之 ヘアメイク/中田晋 メイク/佐藤陵

 

カメラマン/あすか

 

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