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2007年03月13日
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/03/13/07.html




  ドラマ「白い巨塔」などで知られる故田宮二郎さんの二男・田宮五郎(40)が俳優として本格デビューする。TBSの新ドラマ「孤独の賭け~愛しき人よ~」(4月12日スタート、木曜後10・00)で冷徹なビジネスマン役に抜てきされた。「俳優になるなら人間を知ってから」との父の遺言を守り、60種類以上の職業を経験。40歳で念願のスタート地点に立った。

  ふとした目の表情や、ゆっくりとした話し方が息をのむほど田宮二郎さんに似ている。ドラマなどに端役で出演した経験はあるものの、本格的な出演は今回が初めて。五味川純平さんの原作を29年ぶりにドラマ化する「孤独の賭け」で、伊藤英明(31)演じる主人公とライバル関係になる投資ファイナンス会社常務という大役だ。

  幼少時から俳優になるのが夢だったが、大学在学中から現在まで日本語教師や住み込みの新聞配達、料理人、大工、造園業などありとあらゆる職業を経験。父から「人間を知らずにこの職業(俳優)につくものじゃない。自分は若くして俳優になったので、想像でしか役に入れなかった」と言い聞かせられていたためという。

  田宮さんは43歳で他界。「バカ正直に遺言を守ってきましたが、だんだん父の年齢に近づいてきた。まだ準備不足ではあるけど、急がなければと思った」と不惑でのデビューを決めた。

  これまで「田宮二郎に似ている」と言われることはたびたびあったが、特別扱いされるのが嫌で「それは誰ですか」ととぼけてきた。しかし、今回の決断にあたり気持ちを整理。芸名を父の本名・吾郎にちなんで田宮五郎とした。

  ここ数年、貯金をはたいて「白い影」「知らない同志」など、亡き父の出演作のビデオやDVDを買い集め、あらためて見直した。「今の僕より若いはずなのに、意外にふけてるなと思った。苦労していたんでしょうか」と照れくさそうに感想。「父は私の中でヒーロー。自分がヒーローを超えるということはあり得ませんが、今は同じ土俵に上がれただけでうれしい」と、父親譲りの笑顔を浮かべた。


 ▼田宮 五郎(たみや・ごろう)本名柴田英晃(しばた・ひであき)。1967年(昭42)1月13日、東京都生まれの40歳。東京農大農学部畜産学科卒業。兄は俳優の柴田光太郎。1メートル86、82キロ。血液型O。

[ 2007年03月13日付 紙面記事 ]
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