アメーバニュース
3月19日 17時12分
http://news.ameba.jp/2007/03/3839.php



 「白い巨塔」や「悪名」シリーズで知られ、うつ病で非業の死を遂げた名優・田宮二郎を父にもつ俳優の田宮英晃(40)が、芸名を「田宮五郎」に改め、俳優としての活動を本格的に始める。今回、TBS系で4月にスタートする新ドラマ「孤独の賭け~愛しき人よ~」(五味川純平原作)に出演が決定、伊藤英明演じる主人公のライバルという重要な役どころを演じる。

彼は田宮二郎の二男。長男である柴田光太郎も俳優として舞台を中心に活動し、最近はCMやラジオドラマなどで活躍中。いよいよ田宮二郎の2人の息子が、共に俳優として父と同じ道を歩むことになった。

 偉大な俳優を父に持つ40歳の挑戦。父の本名である吾郎を強く意識したと思われる「田宮五郎」という芸名からも、その強い意気込みが感じられる。しかし、この遅咲きの挑戦には理由があった。43歳で亡くなった父の遺言である。

 若くして俳優になったため、世間を知らず役を演じるうえで苦労した父が子どもに残した言葉は「人間を知らずにこの職業(俳優)になるべきではない」ということ。この言葉を胸に焼き付け、俳優になる夢をひとまず棚上げして、新聞配達、料理人、大工、教師など60もの職業を経験して人間について学び、来るべき日に備えてきた。

 「バカ正直に遺言を守ってきましたが、だんだんと父の年齢に近づいてきた。自分はまだまだですが、急がねばならないと思った」と、今回の大役に田宮五郎は決意のほどを語る。

 以前、柴田光太郎を取材したことのある記者によると、「実は昨年の7月ごろから弟の英晃さんも俳優としての活動を開始し、大河ドラマなどに出演していましたが、これまで俳優を目指しているといった話は全然、聞いたことがなかったので驚きましたね。光太郎さん自身も知人からそのことを聞いて、驚いたとホームページで告白しています。3年前にお父さんの『白い巨塔』について光太郎さんを取材した時に、英晃さんの話もでました。この時は結婚されたばかりだということでした」

 兄も英語教師、キャスターを経て、今は念願だった俳優の道を歩んでいる。やはり田宮二郎という名前は重く、回り道もあった。有名俳優の二世。兄も同じ壁にぶつかってきた。

 「これまで話題になるのは光太郎さんのほうで、英晃さんについてはあまり報じられることがなかったのですが、英晃さんも内心強く思うところがあったのでしょう。いよいよ本格的に俳優として始動、といったところでしょうか」(前出の記者)。

 長身で彫りの深い、整った顔立ちが印象的な2人だが、父親の面影が色濃いのはむしろ田宮五郎のほうかもしれない。息を呑むほどに、父と似ている瞬間がある。

 俳優の先輩として兄は、弟の40歳のデビューに対して「真摯に取り組まなければ、何事にも間に合わない年齢」としながらも、「やつの良さは、力を抜いたときに生まれる顔や仕草の甘さだと僕は思っています。彼の持つ本来の色気が画面から零れ落ちてくることを心から願っている」と厳しくも温かいエールを送っている。

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