ベール脱いだ映画「252」に東京大地震の映像
スポニチ
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フランスで開催中のカンヌ国際映画祭会場で行われている国際フィルムマーケットで、伊藤英明(32)内野聖陽(39)が出演のパニックアクション「252-生存者あり-」が注目を集めている。約5分間の予告編を世界初上映。製作元の日本テレビには各国のバイヤーが続々と集まった。
繁華街に降り注ぐ野球ボール大の雹(ひょう)、地下街に流れ込む大量の水――東京が崩壊していく5分間の迫力映像を、各国のバイヤーは食い入るように見つめた。
試写後、日本テレビのブースにはバイヤーが続々と訪問。問い合わせが続き、カンヌ入りしている同局の佐藤貴博プロデューサーは「アジアを中心に20カ国以上と公開の交渉中。大忙しです」と、うれしい悲鳴。
同作は自然災害に立ち向かう人間を描く“ナチュラル・ディザスター映画”。ハリウッドで製作された同系の作品では「ツイスター」「デイ・アフター・トゥモロー」などが全世界で大ヒットしており、もともと人気のジャンル。加えてミャンマーのサイクロン被害、中国・四川大地震に関する報道が続き、各国のバイヤーが敏感に反応。関係者は「CGを使った災害シーンだけでなく、日本のアクションシーンのレベルを世界にアピールするチャンス」と話している。
気象庁、消防庁が全面協力。それだけに描写はリアル。直下型地震で崩壊したJR新橋駅前の映像は、なじみのある日本人の目にはショックに映るはずだ。映像が初公開されたことで、山田孝之(24)香椎由宇(21)らが出演していることも判明した。日本では12月6日に公開される。
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四川被災人ごとでない…地震台風合体映画記事を印刷する
日刊スポーツ 2008年5月21日
http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/news/p-et-tp1-20080521-362502.html
【カンヌ(フランス)20日=木下淳】伊藤英明(32)内野聖陽(39)の主演映画「252 生存者あり」(水田伸生監督、12月6日公開)が、カンヌ国際映画祭に併設されている世界最大の「映画見本市」で初披露された。8月の本編完成を前に特別編集した約5分間のダイジェスト映像を上映。ブース出展している製作の日本テレビによると、米国、フランスなど20カ国以上と配給交渉に入った。
映画は各国で関心の高い大災害もので、直下型地震と巨大台風に同時に襲われた東京が舞台。「海猿」シリーズの潜水士で人命救助に奔走した伊藤が、今回は新橋駅の地下構内に閉じこめられてしまう男性を演じる。ハイパーレスキュー隊長の兄(内野)の救出を待ちながら、自らも脱出を図る役柄だ。
マーケット試写には映画を買い付ける各国の目利きバイヤー約100人が詰めかけた。参加者が10人を切る試写会も多い中で異例の注目度だった。地震と巨大台風に続けざまに見舞われた切迫感が支持されたといい、06年の映画「日本沈没」が海外でヒットした状況と似ているという。
カンヌの映像解禁に合わせて劇中写真も初公開された。普段は多くのサラリーマンが行き交う新橋駅周辺が直下型地震で壊滅した映画を象徴する場面。撮影は東京・調布の関東村に設置された巨大オープンセットで行われ、この写真の地上と地下で伊藤と内野が生き残るために奮闘する。
現時点でフランスやドイツ、米国、ブラジル、マレーシア、韓国など世界20カ国以上と配給交渉に入っている。原作のないオリジナル作品で認知度はゼロに近かったが、世界最大の見本市でマーケット上映したことで今後も公開国が増えそうだ。カンヌ入りしている日本テレビの佐藤貴博氏は「今回お見せしたのはほんの一部分。本編では台場や汐留も高潮にのみ込まれ、今までの日本映画にないインパクトを世界に与えるはず」と自信を見せていた。
[2008年5月21日6時47分 紙面から]
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