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史上初! 全編英語の和製ウエスタン。

伊藤英明が孤高のガンマンに挑む!

 
映画情報 CineSmart  So-net
http://www.so-net.ne.jp/movie/interview/
 

一匹狼のスゴ腕ガンマンを演じた伊藤英明

 
    西部劇と源平合戦が合体して、マカロニウエスタンなテイストでありながら、舞台は日本、しかもセリフはすべて英語という、未だかつてない“和製ウエスタン”が誕生した。メガホンをとったのは、オリジナリティ溢れる作風で独自のスタンスを貫く、三池崇監督。

 

 物語の舞台は、壇ノ浦の戦いより数百年後の日本のどこか。平家と源氏のギャングがお宝をめぐり血で血を洗う戦いを繰り広げるなか、さびれた村に一人のガンマンが現れる。このスゴ腕のガンマンに扮しているのが、興収71億円を記録した大ヒット映画「LIMIT OF LOVE 海猿」での熱演が記憶に新しい伊藤英明だ。

 


本作で“男の美学”をふんだんに見せてくれた伊藤さんが考えるカッコイイ生き様は?「人を愛し、自分とも向き合って、一生懸命生きることかな」

 

「最初に脚本を読んだときは、ムリだろうと思いました(笑)。設定も無茶だし、日本人が英語を喋って、源平の戦いのなかにガンマンが出てきて、しかもウエスタンという。けれど、それをリアリティのある作品に仕上げるのが三池監督の凄いところ。英語という壁はありましたが、日本でウエスタンを作るという楽しさに没頭しました」

 

 ウエスタンはハリウッド由来のものではあるけれど、その代表作「荒野の七人」が黒澤明監督の「七人の侍」にオマージュを捧げたものであることは有名な話。それから半世紀後の今、日本で初めてのウエスタンが作られ、その主役を担った伊藤英明は、「もう一度ウエスタンに挑戦したい」というほど、この“男の世界”に惚れこんでしまったという。

 

「もともと父親が西部劇を好きだったので、小さい頃から自然に見ていたんです。テンガロンハットを被り、馬に乗って、銃を撃ちながらならず者のなかに切り込んでいくという、ウエスタン独特の世界観に憧れを抱いていました。今回出演が決まり、改めて過去の作品を見直したのですが、やっぱりいいなと思いました。特にカッコイイのは(スティーブ・)マックィーンかな。好きで演じているのがよくわかる。動きなんかもマニアックですから」

 

 

 新しいことずくめの本作で、もっとも手強かったというのが英語のセリフ。

 

「アメリカ人が聞き取れるような、ネイティブに近い英語を話さなければならないのはもちろん、ウエスタンって日本でいうところの時代劇のような言葉なので、余計難しさがありました。自分ではちゃんと言ってるつもりでも、切るところや感情の乗せ方でまったく違ったように聞こえるんですよね。アドリブに関しても、英語を理解していないとできないし。そういったもどかしさなどもありました」

 

 とはいえ、「合宿みたいですごく楽しかった」とご本人が語るように、最後までわきあいあい、かつ実りある現場だったらしい。

 


自分の役以外で惹かれたキャラクターは、「(伊勢谷)友介が演じた義経がカッコよかったですね。女だったら抱かれてもいいな、と(笑)」

 

「毎日がすごく楽しかったですね。同世代の(伊勢谷)友介や安ちゃん(安藤政信)、(佐藤)浩市さんや香川(照之)さんたちと寿司を食べにいったり。なかでも浩市さんからは役者としても人間としても刺激を受けました。兄貴分として僕たちを引っ張っていってくれたのですが、役者って普段の生活の積み重ねが大切なんだな、と。何を見て、何に感動して、何に怒り、どういう生活をしているのか、今回の撮影でそれを学びました」

 

 現在は、月9ドラマ「ファースト・キス」(CX系)にご出演中の伊藤さん。映画にドラマに大活躍の彼だが、キャラクターを演じる際に毎度気をつけていることがあるという。

 

「その役に飛び込む際に、あまり自分との共通点を探さないようにしています。共感できる部分は見つけるようにしていていますが、けど、今回のガンマン役はすごく楽しかった。日本のウエスタンも相当イケてますよね?」と、インタビュアーに逆質問する伊藤さん。

 

「実は、完成した作品を見て、『スター・ウォーズ』を初めて見たときの感覚が甦ったんです。世界観はハチャメチャなんだけど、とてつもなく面白い。桃井(かおり)さん演じる女性のガンマンなんて日本ならではの発想だし、ウエスタンなのに雪が降る、四季があるというのも(笑)。ハプニングもたくさんありましたが、それらをすべてチャンスに変えた三池監督はやっぱり凄い人です」

 

 2007.8.21 有楽町朝日ホールにて

 (取材・文/庄司恭子)

 

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